
OPAM(Oita Prefectural Art Museum)
〒870-0036 大分市寿町2番1号
TEL:097-533-4500

<第1章> 近代から現代へ-20世紀美術のはじまり
自然や対象の観察を深め絵画の抽象化への道 を拓いた巨匠ポール・セザンヌに始まり、色や形と人間の精神を結び付けて創作を行ったヴァシリー・カ ンディンスキー、概念による芸術の始祖ともいえるマルセル・デュシャン、さらにエコール・ド・パリの 藤田嗣治や、近年国立国際美術館に収蔵されたアルベルト・ジャコメッティの彫刻など、珠玉の作品が一 堂に会します。 (HPより)
4.「トランクのなかの箱」マルセル・デュシャン
マルセル・デュシャンが自らの作品をセルフコピーし、ミニチュア化してボックスに収めた有名なシリーズで、よく見聞きはしていましたが、現物を見るのは初めてでした。
小さなボックスにきっちりと収まる仕様がなんだかプラモデル好きな少年心をくすぐるような楽しい作品です。
7.「横たわる裸婦(夢)」藤田嗣治(レオナール・フジタ)
言わずと知れた髭丸メガネのレオナール・フジタ。
乳白色の肌は実物を見ると本当に美しいですね。繊細な黒の輪郭線とのコントラストにはため息がでます。
<第2章> 前衛の波、イズムの連鎖-戦後美術の流れ
25.「ネット・アキュミュレーション」草間彌生
代表的なモチーフの水玉が生まれる前の作品。
一筆一筆魂を込めた筆使いを想像しながら見ていると危うく中に引きずり込まれそうな凄みを感じる「網」でした。
27.「版画集『マリリン』」アンディ・ウォーホル
39.「抽象絵画 (648-1)ゲルハルト・リヒター」
ゲルハルト・リヒターは、旧東ドイツのドレスデンに生まれた。ベルリンの壁が建設される直前の1961年に旧西ドイツのデュッセンドルフに移住する。同年、デュッセンドルフ芸術アカデミーに入学し、彫刻科教授のヨーゼフ・ボイスに薫陶を受ける。写真を元に描く「フォト・ペインティング」を経て、1976年から開始された「抽象絵画」のシリーズを開始する。本作もその一つで、自作の巨大なスキージ(先端にゴム板を装着した道具)を用いて、絵具の擦れを作りながら激しい色彩を幾重にも重ねることで、ざわめくような複雑な画面が生まれている。「想像するのではなく、到来させる」と語るように、自らの意思によらない偶然性が巧みに取り入れられている。
<第3章> 理性を越えて―1980年以後、時代を写す作家たち
47.「おじいさんと孫娘」マルレーネ・デュマス
初めて見る作品でしたが、おじいさんと孫娘の表情とバランスが何とも言えずとても気になりました。
他の作品も追いかけてみようと思っています。
48.「協会」リュック・タイマンス
リュック・タイマンスは1958年、ベルギーのアントワープ郊外の小都市モルツェルの生まれる。父方の親類がナチス党に関わっていたこともあって、第二次世界大戦など近代ヨーロッパにおける暗い歴史がしばしば題材に取り上げられる。本作は、カトリック教会の修道会であるイエズス会をテーマとした作品のひとつである。同会は謎めいた組織としてしばしば語られてきた。本作で描かれているのは、東欧にあるイエズス会のバロック教会だというが、少しゆがんだ不対称な構図や、荘厳さを取り払うかのような色遣い、不明瞭な祭壇画などに見られるように、正確に対象を描くことが目的ではなく、宗教にまつわる記憶や概念を観る者に想起させることをタイマンスは試みている。
53.「ファイルを持つヒロフミ」ジュリアン・オピー
ジュリアン・オビーはイギリス、ロンドン生まれ。ゴールドスミス・カレッジで美術を学ぶ。1990年代後半から、明確な輪郭線と明るい色面による人物像を描く。初期にはモデルの名前と職業などをタイトルに付し、個々の人物の特徴をとらえた作品を手掛けたが、次第に顔はピクトグラムのような円形で表され、特定の人物を指示しない、暗号化された肖像や全身像が大半を占めるようになった。本作のモデルは、ファッションブランドSOPH.を立ち上げた清永浩文(1967-)。2005年当時、オビーとブランドのコラボレーションをきっかけに制作された。
<第4章> 日本発、アートの多様性-80年代から現在まで
54.「肖像(ゴッホ)」森村泰昌
自身が名画に扮するセルフポートレイト写真で有名な同氏の最初の作品。
30年以上前からクオリティーが凄いです。続けることの偉大さを感じました。
58.「レゴ」中原浩大
子供がレゴ好きで、自作の作品にも挑戦しようとしているのですが、芸術にもなるんだよと話してあげました。
全く理解できなかったようですが。。。笑
65.「Butterfly Song」丸山直文
丸山直文は新潟県生まれ。1986年文化服装学園、1988年セツモードセミナー卒業。1990年Bゼミ終了。1998年よりポーラ美術振興財団研修生としてベルリンに滞在。初期には有機的で抽象的な形態を、やがて植物や動物、人物など、日常の断片を拾い上げて画面を構成した。下地をしていないカンバスに水分を含ませ、アクリル絵具を滲ませて描くステイニング技法による、色や形が浮遊するような軽やかな手法が評価された。本作は、縦長の二つの画面が連続し、左右似通った構図とモチーフが描かれている。完全な相似形ではなく、筆遣いや色の配置の違いが、リズミカルな視覚効果を生んでいる。
68.「世界の秘密は蜜の味」小沢さかえ
小沢さかえは滋賀県生まれ。2003年京都造形芸術大学を卒業後に渡独した。翌年オーストリアへ移り、ウィーン造形美術アカデミーへ入学。2008年同大学を卒業し、帰国してからは主に京都で制作をしている。色彩豊かでストーリー性のある作風によって、主に動物が登場する児童書の挿絵なども手掛けてきた。留学中、小沢は言葉の壁にぶつかり、作品によって伝えることに心を傾けた。また正確なデッサンにこだわらず、感情の赴くままに描く学友たちから刺激を受けたという。本作はそのような経験を経て、ウィーンの学校を卒業した年に制作された。
72.「バラ」須田悦弘
須田悦弘は山梨県生まれ。1992年多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。大学1年の時、課題で取り組んだスルメの摸刻がきっかけとなり、写実的な木彫に取り組むようになった。1993年、「銀座雑草論」と題して、パーキングメーターのある駐車スペースに、作品を展示した移動式の箱を置き、通行人に作品を覗き込ませるという手法でデビュー。2000年代以降、国内外の多数の美術館やギャラリーで個展、グループ展等を行う。精巧に作られた木彫を、その場に自然に存在するかのごとく設置することで、作品と空間の関係や、建築空間に対する新たな気付きを促す。現在は多摩美術大学彫刻学科客員教授を務めるなど、後進の指導にも力をいれている。
感想
当日は「現代アートの100年」の半券で大分県立美術館のコレクションも観る事ができました。
そのようなコレクションがあることは今回初めて知りましたが、
芸術に触れる。
ほとんど何も知らない私でも、行って観てみると訴えかけられるものがあり、何かを感じ取ることができる。
そしてアウトプットの多い日常がちょっと豊かになる気がしました。
もっともっと芸術に触れていきたいなと思うこと事ができた素敵な一日でした。