息子Kがラ・サール中学→ラ・サール高校と通っていたこともあって、進学が決まった友人からよく質問を受ける入寮準備。
学校から配布される書類の他に、それぞれが所属するラ・サール支部から入寮・入学については説明はあるものの、親としては朝起きてから夜眠るまで、子供が困らないようにしてあげたいとあれこれ悩むもの。特に春から中学1年生はそうだと思います。私もそうでした。どんな些細な情報でもほしかったです。慣れてくると、足りないものは自分で調達するし、いろいろ自己責任となるのですが、最初は親の気持ち的にもそうはいかないので思い出すことを書いていきたいと思います。最後に私が入学の時に支部の父母の会の方からいただいた資料をまとめておきます。
コロナの影響で、私が知っている時とは多少異なる部分もありますが、なんとなく様子がわかっていただけたら嬉しいです。
入寮の日に必要なもの
私のころは入学式の前日(4月2日)が入寮式の日でした。
入寮式は午後1時から普段は食事をするホールで行われました。その入寮式の前に、各自の部屋や自習室の準備を終えなければなりません。事前にオンラインなどで購入したものを直接寮へ送っておくことも可能です。その際送る期間が設けられていると思うのでそこは守ったほうがいいでしょう。寮から指定された通りに送っていると、荷物は当日は各部屋へ運ばれています。
中学寮は中学2.3年生を含めた8人部屋。高校寮は個室となります。
2段ベッドが4つと各自のクローゼットがそれぞれ備え付けられています。中学3年生から順にベッドの場所は決めていくので、中学1年生は多くの場合入り口に近い上段のベッドになることが多いです。当日は既に名前プレートがベッドにつけられています。
布団について
寮の布団は各自購入したものを持ち込む方もいますが、最初はレンタルを利用する方も多いです。私は卒業までレンタルを選びました。
各業者から宣伝のパンフレットが配布されていると思いますが、私が選んだのは「丸屋」さんです。綿布団から羽毛布団と年間契約で値段が決まっています。最初は羽毛布団のセットを頼みましたが途中から羽毛布団はいらないとか、枕は家のを持っていきたいとか言い出して、最終的には敷き布団とカバー類のレンタルだけになったと思います。寮内は比較的暖かいので、あまり多くの布団はいらないかもしれません。
カバー類は月に2回、専用の袋に入れておいておくと、業者の方が回収して新しいものと交換してくれます。「丸屋」さんは長期休暇の前など、布団のクリーニングはもちろん、制服や柔道着、その他クリーニングが必要なものはまとめておくと回収してクリーニングをして帰寮の日にはベッドの上に届けておいてくれます。連絡は必要です。支払いは各家庭へ振込用紙が届くので親としてもありがたいです。
コロナの影響がなく、親が自由に寮に入れた時は、面談などの度に多くの親が布団乾燥機で乾かしてあげていました。コロナが収まるまではそれが難しいのでクリーニングしてくれるのは助かります。
「丸屋」さん以外にも同様のサービスをしてくれる業者は色々ありますし、購入したお布団も長期休暇前などは1階に業者の方がいるのでクリーニングをお願いできます。事前に確認しておくといいと思います。
そう、除湿シートを布団の下に敷くといいと言われて最初は用意したのですが、そこまで必要になることはありませんでした。でも敷いている方はたくさんいるので最初は試してみるのもいいと思います。
布団は高校寮でも引き続きそのまま利用できます。
クローゼットについて
寮のクローゼットはそこまで大きくありません。ほぼ全員、クローゼットの中に透明の3段くらいの収納ケースをいれています。するとハンガーでかけることのできるスペースも更になくなるので、ハンガーは薄いものを用意したほうがいいです。学ランに合わせて太いものを用意するとほとんどかけることができなくなってしまうので薄いものを用意するといいでしょう。Amazonなどでも検索するとたくさんでてきます。
高校寮になると更に少しクローゼットが小さくなるので、収納ケースはクローゼットの中に納まらないパターンが多いです。しかし、部屋にだしていても邪魔にはならないのでその点は気にしなくてもいいかもしれません。
あと、除湿剤と防虫防臭剤をかけておいたほうがいいです。子供は気にならない様子ですが、男子中学生・男子高校生の締め切ったクローゼット、・・・・です。寮、結構湿度が高いので気を付けてください。
自習室について
中学寮は義務自習は自習室で行います。高校寮もコロナ前は自習室で行っていましたが、中学寮と違って仕切りがないのもあり現在は全て自室での義務自習となっています。高校生くらいになると自室の方がはかどるという声もよく聞くのでかえってよかったかもしれません。
中学寮の自習室は全員分の机が用意され、ボックス型になっています。予め位置は決められているので当日名前を確認してください。本棚も設置されています。ほとんどの生徒の机にあるのがホワイトボードとレターケースです。この2つはあったほうがいいと思います。授業が進むと教科書や参考書も増えてきますが、それは本棚に問題なく収まるので大丈夫です。教科数も増え、いきなり大量のノートが必要になるのでまとめて20冊くらい買っておいてもいいかもしれません。
通学について
入学・入寮準備の手紙の中には通学カバンのちらしもあったと思います。何も知らなかったので慌てて購入してしまいましたが、特に指定などはありません。気づいたら普通にリュックサックで登校していました。部活や遠足などでも使用するので登校にも使う場合はリュックサックが2つあると便利です。靴もスニーカーであれば特にこまかな指定はないので好きなものを選んで大丈夫です。靴下も同様。ただし、肌着のシャツは白と決められています。ワイシャツから柄や色が見えるのはNGです。
その他寮でのいろいろなこと(洗濯・食事・お風呂etc…)
洗濯は毎日してもらえます。そしてボランティアの方も含めきちんとたたまれて各自のロッカーへ運ばれています。生徒達はロッカーからそれをとって各自のクローゼットへしまいます。中学寮ではロッカーに洗濯物が取りに行かれていないと注意され、各寮の部屋のマイナスポイントが加算されるので注意してください。(現在はわかりません)
洗濯と言えば、寮生は自分の衣服には全て寮生番号を記入します。寮生番号がないと選択された後、落とし物コーナーへ運ばれてしまうので気を付けましょう。下着は特に似たようなものが多いので、落とし物コーナーへ探しに行ってもわからないことが多いです。靴下は寮生番号を記入した洗濯ネットで洗濯するようになっていて、洗濯ネットごとロッカーへ運ばれるので、寮生番号を書く必要はありません。
お風呂や食事は、コロナ以前は時間内であれば好きな時にとなっていましたが、現在は寮の階などによって時間が区切られていると思います。また長期休みの後などしばらく、現在はコロナの影響で、中学寮・高校寮共に他室への移動が禁止となっています。徐々に制限が解除されていきます。毎朝の検温も欠かせないので、体温計は各自用意することになっています。
あとは電話。寮は携帯電話は禁止です。寮からはテレホンカードでかけることになりますが、どんどん減っていきます。子供が掛けてきたら掛けなおしてあげている家庭が多かったです。しかし、夜7時頃など、混む時はなかなか寮へも電話がつながらなくなるので、その時はリダイヤルリダイヤルであとは運です。
貴重品は暗証番号をセットした個人金庫があるのでその中に入れておくことになっています。現金は寮事務で管理してもらえます。
お風呂用品は洗濯かごのようなものに一式入れてお風呂に行きます。かごなどは当日寮の1階に業者がはいっているのでそこで購入することもできますし、少し歩いたところに大きなイオンもあるので歩いて買いに行くこともできます。
父母の会資料よりー学園関係ー
入学手続き後、学園より指定店案内や学園購買部注文書等が送られてきます。購買部に注文したボタン・シャツ・体操着等は入寮日に受け取り可能なので入学式に間に合います。
制服
いわゆる標準学生服(黒の詰襟)ならどこのメーカーでも構いません。ベルトも規定はなく自由です。
山形屋が指定店になっていて、入学前に福岡でも出張採寸がありました。学生ボタン付きで寮生番号と名前も刺繍してくれます。刺繍サービスのないお店で購入されても、手書きで寮生番号と名前を記入すれば問題ありません。ボタンは購買部で購入して各自つけることになります。
長袖シャツ
校章入りのカッターシャツになります。学園購買部や山形屋で購入できます。
体育授業時の服
体操服
冬は校章入ジャージ上下、夏は校章入Tシャツとハーフパンツ。学園購買部や山形屋で購入できます。体操服入れは指定はなく自由ですが、指定店で校章入りの袋を購入することもできます。
その他必要となるもの
宿泊研修の準備
中学生は入学直後に1泊の宿泊研修(登山)があります。入学式後に学園から説明がありますが、前もって準備しておくと安心です。
- 登山をしやすい服装(ジャージ不可)
- ジャージ(室内での活動着になります。体育のジャージ上下で大丈夫です。)
- リュックサック
- 洗面道具
- 着替え
- 保険証のコピー
高校からの入学者も7月に宿泊を伴う野外活動があります。
バッグ
遠足や宿泊研修でリュックサックやスポーツバッグを使用するので用意しておくといいでしょう。
雑巾
毎年学年のはじめに2枚必要です。(寮生番号や名前の記入は必要ありません)
父母の会資料よりー寮生活関係ー
中学生は、1年生から3年生までの縦割りの8人部屋で、毎年部屋替えがあります。(近年、寮の収容人数の制約で、3年生の一部が高校寮へ移るケースもあります)
高校生は個室で、高校3年になると(高2の2月下旬頃)全員下宿に出ます。下宿先は生徒自身が決めますので、親が予め下宿を決める等の行為は禁止されています。(近年、寮の収容人数の制約で、高2から下宿を促されるようになっています。)
全ての持ち物に寮生番号と名前の記入が必要です。寮生番号は入寮書類の中に記載されています。寮をでるまで変わりません。
寝具類
寝具
ベッドサイズは中学高校共に100㎝×200㎝。市販されているシングルロングサイズの敷布団は大体入ります。長期休暇時に収納しておく布団収納袋が必要になります。寮からの入寮書類の中にレンタルの案内があります。寝具は日中は布団をたたみ、ベッドの上にまとめて置いておきます。長期休暇中は、布団袋に入れてベッドの上にまとめておいておきます。
- カバーは寮の洗濯には出せませんが、寮内のコインランドリー(有料)で洗濯できます。
- 保護者が学園に行ったときに交換したり、コインランドリーで洗濯・乾燥したりしているケースもあります。
- 6月・11月の保護者面談と、7月・12月の終業式及び学校行事等の際、寮のエントランスに布団専門のクリーニング業者が出張受付していますので、布団の丸洗いやカバーの洗濯を頼むこともできます。
レンタルの場合
レンタル料に月2回のカバーの洗濯代が含まれていますが、子供自身が交換して
- 中学生はベッドサイドにかける
- 高校生は部屋のドアノブにかける
ことが原則です。交換日に子供が出していないと、洗濯はしてもらえません。
衣類
室内着
入浴後の義務自習時は、夏はTシャツやポロシャツにハーフパンツ、冬はジャージやスエットなどで過ごし、そのまま寝ているようです。パジャマを用意する必要はないかもしれません。
外出着
入寮後すぐに夏物が必要になります。冬用の厚手のものはすぐに必要ありません。鹿児島は暖かく、湿度も高いです。
履物
靴箱には2足しか入りませんので、他は自室のロッカーに収納します。室内履きは指定がありますので、入寮日に寮の事務室で購入します。高校寮は個室内用のスリッパが別途必要です。
洗濯について
- 洗濯物は洗濯室に出しておけば、原則、翌日に戻ります。乾燥は乾燥機を使用します。靴下以外の全ての持ち物に、寮生番号と名前の記入が必要です。洗濯物は畳まれて戻ってきますので、畳んだ時に見やすい位置にはっきり大きく記入してください。
- 靴下は寮生番号を記入した靴下用洗濯ネット(入寮日に寮の事務室でも購入可)に入れて出すので、記名は不要です。
- 学生服・柔道着・剣道着・高級ブランド品・セーター等は寮では洗濯できません。寮のエントランスに週1回出張してくるクリーニング業者に依頼するか、各自コインランドリーで洗います。
日用品
タオル類
バスタオル・フェイスタオル・スポーツタオル等、薄手の物を各3~4枚。
洗面道具
各自ロッカーで保管し、洗面所まで持ち運びます。歯ブラシ・歯磨き粉・コップ等を小さいかごにまとめると便利です。
入浴時
洗面器・シャンプー・ボディソープ・着替え等をかごにまとめて入れ、浴室に行きます。かごはロッカー下段にちょうど収まるサイズのものをお勧めします。入寮式の日に寮内で出張販売業者がロッカーのサイズに合うプラスチックのかごを販売しています。(かごのサイズは幅 33×長さ 44×高さ 24 ㎝)
雨傘
長傘と折り畳み傘、両方あると便利です。
ハンガー
ロッカーは狭いので薄いものがお勧めです。
時計
目覚まし時計を利用する生徒が多いです。
オーディオ機器
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これを使っている寮生も多かったです。
- CD プレイヤーとイヤホン…英語教材を聞くために使用します。
- オーディオプレイヤー …中学生は動画再生機能があるものは不可。高校生は制限はないが、動画を入れるのは禁止。
その他
- 常備薬、ティッシュ、絆創膏、綿棒、爪切り、電池、ガムテープ等
- 認印…外泊、外出届に必要です。(スタンプ印が便利)
- 延長コード(コンセントから電気器具を使用する所)
- LEDスタンド(特に高校寮は机に置いている生徒がほとんどです)
学用品
文具
- 筆記用具一式
- 分度器、コンパス、三角定規(中学生のみ幾何で使用)
- ネームペン、はさみ、のり、ホッチキス、セロハンテープ、クリップ、付箋等
ノート類
学習でたくさん使いますのでストックを多めに準備される事をお勧めします(最初は 20~30 冊程度必要)。
ファイル・バインダー
各教科、多くのプリントが配布されるので、ファイルやバインダーが必要。多穴パンチがあれば整理しやすいです。
辞書
学園から案内があります。英語辞書は指定があります。電子辞書は動画、ワンセグ機能があるものは不可。寮則に従って下さい。
朝読書用の本
授業前の朝読書用に1~2冊。入学直後から始まります。学園の図書室利用が始まれば、図書室で借りられます。
習字道具
中学生は2学期に使います。高校生は選択した人のみ。1学期の終わりに案内があります。従来使っていた道具で構いません。
収納
ロッカーの収納ケース
ロッカーには引き出しがないので、引き出し式の収納ケースが必要です。サイズを確認してから購入することをお勧めします。入寮日に寮内での出張販売業者から購入することもできます。
自習室の収納など
- 引き出しの仕切り、ブックエンド、ファイル立て、デスクマット等、各自必要な物を揃えて下さい。様子を見ながら足りない物を必要に応じて買い足すと良いでしょう。
- 押しピンの使用は禁じられています。
- ゴミ箱は、中学生は自習室用に小さい物があるといいです。高校生は寮室に置くものを準備して下さい。
貴重品ロッカー
寮1階に貴重品ロッカーがあります。任意の暗証番号を設定できます。無用なトラブルを避けるため、必ず貴重品はロッカーに入れましょう。
現金・貴重品
現金
財布は貴重品ロッカーに入れましょう。手元(財布)に持っておくのは最低限の金額にし、残りは必ず寮の事務室に預けるようにしてください。必要な時はその都度引き出させてください。残高は事務室前のファイルで閲覧でき、利用明細は寮の事務室で発行してもらえます(コピー代1枚 10 円必要)。
健康保険証
必ず貴重品ロッカーに保管させましょう。
テレフォンカード
携帯電話の所持は禁止されていますので、子どもから自宅等への連絡は公衆電話機を使用します。寮内各階に公衆電話機があります。
図書カード
持たせる場合は、現金同様、貴重品ロッカーに保管させましょう。
その他
電話の取り次ぎ
子どもと連絡を取るときは寮に電話をして呼び出してもらえますが、寮則で取り次ぎ時間が決まっています(高校と中学では異なります)。また、電話は取り次ぎ時間に集中して繋がりにくいことがあるので(特に行事や帰省前)、FAX のご利用もお勧めです。
新聞
各自で購読できます。希望者は寮の事務室に申し出て下さい。購読料は、寮の事務室に預けている現金から差し引いてもらえます。
体調不良時について
寮で体調が悪くなった時は寮教諭に申し出て、状況に応じて病室で静養します。医療機関にかかる場合は寮教諭が連れて行ってくれ、所持金がなくても立て替えてもらえます。原則として、寮から保護者には連絡がなく、生徒自らが電話しなくてはなりませんが、状況によっては寮教諭が連絡してくれる場合があります。学校を休んだり遅刻する場合は、寮教諭を通じて学校に届け出ます。
制服等の追加注文
学園購買部に制服や体操服等を電話で注文をすると、代金を寮の事務室に預けている現金から差し引いて本人に届けてもらえます。山形屋も制服等を電話で注文すると、寮に配達し、代金は寮の事務室への預け金から差し引いてくれる事があります。個別にお問い合わせ下さい。
宅配便
寮の事務室で受け取りと発送が出来ます。寮には冷蔵庫がないため、冷凍品や冷蔵品は送れません。
最後に
入寮、入学式はとても慌ただしいので、できるだけ事前に準備を整え、当日の買い物や片付けは最小限におさえる事をお薦めします。例えば、ロッカー内の引き出しケースには衣類を入れておきロッカーにセットするだけにしておく、寝具類にはカバーをつけておくといった準備をされていますと時間に余裕ができます。
寮には保護者用のスリッパはありませんので、携帯用のスリッパを持っていくといいでしょう。
入寮の際、メジャー(ロッカー等のサイズ確認用)、雑巾があると便利です。
文具類や学園指定のものは購買部で買えますし、学園周辺にはコンビニエンスストア、スーパー、量販店等がいろいろあるので、買い物には不便がありません。また、入寮式や入学式当日には業者の出張販売があります。
入寮日の夜は在校生が帰寮しておらず、外泊する方も多いです。予め、どうするかをご子息と話し合われておくといいでしょう(翌日が入学式です)。
コロナの影響で、例年通りといかない部分も多いですが、学園からの指示に従い準備されてください。